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 こんばんは、安芸です。

 2012年も残りわずか……。
 今年は愛してる~が書籍完結&番外編完結できまして、胸をなでおろした一年となりました。
 それもこれも、読者の皆様の温かな応援があってこそです。
 心より、心より、心より、お礼申しあげます。
 ありがとうございました!

 諸々のご報告が遅延気味ですが、いましばらくご猶予をいただければと思います。
 2013年も、皆々様におかれましてはよいお年になりますように。
 引き続きよろしくお願いいたします。
 安芸とわこでした。
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【2012/12/31 16:59】 | 日々あれこれ
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 皆様、Happy MerryXmas!

 聖なる日。
 いかがお過ごしでしょうか?
 安芸は仕事&仕事&仕事。←やけ。
 しかし、職場があり、仕事があり、健康で、家族がいて、友達がいて、物書きのお仕事もあり、しあわせなことです。
 おまけにケーキもある。明日はケンタを買ってきます。ターキーのかわり。ケーキも二個めを買う。
 
 Xmas特別番外編UPを目論んでいたのに、達成できず残念です。
 あとでひょっこりどこかに上げるかもしれませんので、そのときはおつきあいいただければうれしいです。

 皆様に感謝・感謝・感謝の祈りを込めまして、もう一度。
 MerryXmas!!
 よい一日を!
 
 安芸でした。 
 

【2012/12/24 21:22】 | 日々あれこれ
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 こんばんは、N様! コメントありがとうございます。
 
 ご来訪うれしいです~。
 目下、がんばってます。N様があれこれ想像されたうちの2つまで当たっています。なにぶん、遅筆で……。
 もっとチャチャッっと書ければいいんですけど。たまーに、チャチャッと書けるときもあるんですけど、その状態が長続きしないんですよね……。ものすごくハイになったときなどはドーピングしたのかー? ぐらいの勢いで書けるんですけど、たいていはノロノロしてます。

 ノロノロですが、迷惑~は先が見えてきたので、終わったら、また新たな物語に着手したいと思います。
 そのときは、おつきあいいただければさいわいです。
 わざわざサイトまでお越しいただきありがとうございました!
 またお気が向いたときにでもいらしてください。お待ちしております。
 安芸でした。
 


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【2012/12/19 02:11】 | 日々あれこれ
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 こんばんは、安芸です。

 9月からこちら11月末まで愛してる~にかかりきりになっていたためか、終えると、他の物語が書きたくなってたまらず、気の赴くまま一週間書き続け……ぱたっと、気が途切れました。
 それから5日、一文字も書きませんでした。
 ゆっくり、ゆっくり……本を読んだり、資料をめくったり、昔つくった物語を読み返してみたり……。
 いまとはちがうなあ、と。
 手も相当未熟だし(いや、いまも到底上手とは言えませんが)、勢いに任せて走る物語の稚拙なことといったら、恥ずかしい、恥ずかしい。黒歴史です。
 でも、悪くない。
 いまきちんと書けば形になるかなあ、と……いまの自分にないものがある気がして、ひどく懐かしくて、うきうきした気持ちになって、新しいプロットは夢のあるものにしようと思いました。
 少しぐらいつじつまの合わないものでもいい、変でもいい、整合性を欠いていてもいいから、子供のどうして? なんで? と疑問に思うような不思議のいくつかをちりばめた物語をつくりたい。
 まだ、全体像が見えませんけど。
 見えないまま、書くのも乙かな? 
 ぐずぐずしている間に、2012年もあと2週間。
 もうひと頑張りしたいと思います。
 
 ではまた。
 いつもお付き合い下さる皆様に感謝を込めまして。
 引き続きよろしくお願いいたします。
 安芸でした。
 


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【2012/12/16 20:00】 | 日々あれこれ
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 こんばんは、安芸です。

 これにて第一章終幕。次話、第二章開始です。
 引き続きお付き合いいただければうれしいです。
 よろしくお願いいたします。
 
<< 前の話

      ゼクス・五


「だから数日は近寄るなと言ったろう」

 ダンがあきれ果てた顔でゼクスを詰った。
 急ぎの執務がひと段落し、午後、書類仕事をやっつけながら喋る。

「一週間は経った」

 ゼクスの反論をダンは手厳しく一蹴した。

「だからなんだ。よりいっそう関係を悪化させてりゃ世話ないぜ。ただでさえ前途多難な相手だぞ、慎重にいけよ。それで? 正妃の件はきちんと伝えたんだろうな。反応は? なんと言っていた?」
「なにも言われなかった」

 それだけではない。
 とても衝撃的な顔をされた。あれはどう見ても好意的とは思えない暗い表情だった。
 ダンは険しい眼つきで机上に手をついてゼクスの方に身を乗り出した。

「昨日の夕食は? なにか気の利いた会話ができたか?」
「いや」
「他には? おまえのことはなにも言わなかったのか」

 ゼクスは書類を捲る手を止め、うつむいた。

「……嫌いって言われた」

 ダンは「まいった」と呻いて顔を手で覆い、天井を仰いだ。

「これ以上嫌われてどうする気だ!」

 もっともだ。
 だがゼクスは打ちのめされなかった。エミオンに嫌われているのはとうにわかっていることだ。昨夜は少し凹んだが、考えてみれば、いまさら一度や二度、「嫌い」と言われたからどうだというのだ。ゼクスの気持ちは動かないのだからめげずに耐えればすむことだ。
 やけくそな心地で居直り、ゼクスはむすっと告げた。

「だが、これからずっと一緒に食事を取る約束をした」
「ほー」
「本当だ」

 ダンははじめて微笑し、頷いた。

「おまえにしてはよくやった」

 ゼクスは肩を竦めた。

「エミオン姫自身が望んだことだ。彼女の侍女の――チャチャが申すには、寂しいから食事をひとりでとりたくないそうだ。私がいることで少しでも気がまぎれるならば……いてさしあげたい」
「いいだろう。ただし、手ぶらで行くなよ」
「どうして」
「本当に気の利かない奴だな。せっかく会う口実があるのだから花でも菓子でも持って行くものだ。仮にも夫だろうが。妻に対する気遣いをそういうときに見せないでいつ見せるつもりだ」

 なるほど。
 ゼクスは感心し、ダンの助言に感謝した。そう告げると、よせという具合に手を振られた。

「礼などいい。会う機会が増えるのは結構なことだが、失言には注意しろよ。如何せん、おまえは前科が多々ありすぎるからな。思ってもみないことを口にするのはやめろ。本当に、心から思うことだけを言葉にしろ。そうすれば、エミオン姫だっておまえを毛嫌いしなくなる。いいか、憶えておけ。優しくされて嫌がる人間はいない。わかったな」
「わかった」
「……逆を言えば、自分に冷たくあたる人間を好きになる奴はいないってことだぞ。まあ、おかしな性癖がある奴を除けばの話だが……ともかく、俺の言ったように実行してみろ」
「ああ」
「よーし。じゃ、停まっているその手を動かせ。次、見積書だ」

 それから夕食の時間までゼクスはせっせと頑張った。
 集中できたので思った以上に仕事がはかどり、やや遅れを取り戻すことができた。

「時間だ。もう行け。最初から遅刻してはさまにもならん。そうだ、庭の件はどうした。おまえが作ったブランコは姫君に喜んでもらえたのか」
「……たぶん」
「煮え切らない返事だな。その様子からすると、どうせ肝心なことは言ってないんだろう」

 ゼクスは返事をせず、片づけにかかった。ダンは整理整頓にうるさい男だ。筆記用具は常に定位置に戻さなければいけないし、書類をぞんざいに扱おうものならば鉄槌が下る。

「もし姫君が本を読まれるなら、流行りの小説や詩集なども取り寄せておく。機会があれば訊いてみろ。いいな」

 ゼクスは頷いた。ダンは色々と口うるさいが、ゼクスのために細心の気配りを欠かさない男だ。

「助言、しかと聞いておく。ありがとう。いつもすまない」

 ダンは扉に寄りかかり、ゼクスを見送りつつ、さっさと行けという所作をしてみせた。

「……おまえがいつもそういうふうに素直で正直な男だったらエミオン姫だってそう辛くはあたらないだろうに。もどかしいことだ」

 ダンの呟きは、気が急くあまりすごい勢いでエミオンのもとに走って向かったゼクスの耳にはあいにくと届かなかった。

<< 次の話  
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【2012/12/10 07:00】 | 受難の恋
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 こんにちは、安芸です。

 昨夜はゴスペルのLIVEに行って参りました。チケットをいただいたので。
 OVⅰCというグループです。ホールはほぼ満員。会社帰りで、ちょっと遅刻しそうになりながらも、滑り込みセーフ!
 アメージンググレースの美しい調べからはじまり、全10曲。アンコールに1曲。
 どの曲もパワフルで圧倒されました。テノールが少し弱かったのが残念……男性はやはり少ないですね。
 その分、アルトが太くて、伸びがよかった。
 私はキリスト教ではないですが、ゴスペルは好きです。歌詞に共感――はあまりできないのですが、ただ、神に祈る姿勢が美しいな、と思います。その教えがあまりにも清らかすぎて煩悩だらけの身には痛い……。
 CRY(OUT)HOLY
 など、Holy holy holy 聖なるかな 聖なるかな 聖なるかな
 と歌い上げるのですが、信仰を持つひとびとにまたとない詩ですよね。
 そしてなんといっても、会場との一体感がよかったです。音楽、手拍子、歌、拍手喝采。
 どれも家にいては味わえないものです。
 
 私の物語には多くの場面で群衆が集まり、音楽だったり、劇だったり、出し物だったり、その手のエピソードが出てきますが、知らないと書けないので、たまに感動の生まれるところに足を運びます。
 それが今回はゴスペル。
 時期も時期で、音楽や歌を愉しむには大変相応しい。
 とても楽しい夜となりました。
 OVⅰCの皆様、ありがとうございました! 

 近況。
 プロットを立てなければいけないのに、中断されていた物語の進行にばかりかまけています。
 受難の恋、嘘キス、まだ君は目覚めない、迷惑な溺愛者←いまここ。
 まもなく、また忙しくなるはず……その前に、もうひと頑張りしたいな、と。
 ではまた。
 引き続きよろしくお願いいたします。
 安芸でした。
 


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【2012/12/09 13:24】 | 日々あれこれ
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 おはようございます、K様! コメントありがとうございます。

 わあ、相変わらずすてきな文章……! こう、そのまま受難~のあらすじor煽りにでも使いたいくらいです。
 ゼクスはもう少し素直に愛することを学ばなければいけませんね。で、エミオンは赦すことを覚える、と。
 うまくいかせたい二人です。
 なろう様の 嘘キス もおつきあいいただけたようで! ありがとうございます~えへ、嬉しい。
 そして、またまた、同じとか! それもどっちも! こんなことってあるんですね……不思議。
 陽菜は(あとから知ったことですが)今年の人気NO1の名前とか。
 なんとなく、明るくて、かわいいかんじですものね。それにふさわしいオトナ女子で行きたいと思います。
 一話より話数はかさむかもしれませんが、そう長くはしませんのでお暇なときにこそっと覗いていただければさいわいです。
 ではまた。たくさんの感謝を込めまして! 
 引き続きよろしくお願いいたします。
 安芸でした。


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【2012/12/06 07:43】 | 日々あれこれ
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 こんばんは、安芸です。

 久しぶりの受難~です。
 地味に再開です。お付き合いくだされば嬉しいです。
<< 前の話

      エミオン・五


「……少し、お気の毒ですね」

 チャチャが遠ざかるゼクスの背を細眼で見送りながらそう言った。
 エミオン「いきなりなにを言い出すの」という眼でチャチャを見た。

「さしでがましいようですが、お嬢様の勘違いでございますよ。殿下はお嬢様がなにか不自由などされていないかと私にお訊ねだっただけです」
「え」

 チャチャが畏まった様子で小さく頷く。

「それから、以前私に暴言を吐いたことも頭を下げて謝ってくださいました」

 エミオンは眉をひそめ、信じ難い面持ちでかぶりを振った。

「そんな殊勝な方ではないわ」
「本当の話でございます」
「でも――だって――じゃあ、それならそうと言ってくださればいいのよ。ううん、違う。私がいきなりくってかかったからいけないのよね。どうしよう、あ、謝った方がいいかしら」

 自分で勝手に誤解したくせに、謝罪となるとなんだか気が進まない。負けたような気がする。勝ち負けの問題ではないというのに。

「ねぇチャチャ」
「はい」

 部屋に戻り、夕食までのひとときを持て余してエミオンはお菓子作りの本をめくっていた。
 チャチャはエミオンのために明日のドレスをみつくろっている。

「……どうして殿下は私を妻にしたと思う?」

 訊ねると、チャチャは緑色のドレスかクリーム色のドレスにしようか迷っていたが、エミオンが緑色をさすと丁寧に会釈してドレス掛けに吊るした。

「お嬢様のことをお好きなのではないでしょうか」
「それは絶対にないの。だから悩んでいるんじゃない」
「そうでしょうか」

 チャチャがかわいらしく小首を傾げる。エミオンが全否定したことが納得いかないようだ。
 なぜかムッとして、エミオンは主張した。

「そうよ。だって私、小さいころからブスブスって言われているのよ? 会えばイジワルばかりされるし、イヤミもたくさん。それなのにしょっちゅう顔を見せるの。もう嫌になっちゃうくらいに!」

 だんだん、腹が立ってきた。
 次に会ったら誤解したことを詫びようと思っていた気持ちがきれいに消えてなくなった。
 少しくらい自分本意でもかまうものか、とひらきなおる。
 ゼクスだってむりやりひとをさらい、こんな王宮の翼棟に押し込めて、いつのまにか結婚証書を作成したのだ。責められてしかるべきだろう。

「絶対に違うんだから」
「はあ。左様にございますか」

 気のない返事が癇に障る。

「そうよ。あのイジワル殿下が私を好きなわけがないじゃない」

 ちょっと、いや、かなりむきになってしまった。

「ではお嬢様は?」
「なによ」
「お嬢様はゼクス殿下のことをどう思っていらっしゃるのですか」
「そんなの――決まってるでしょ」

 ぷい、と横を向く。
 今日、何日かぶりに会ったゼクスを思い浮かべる。
 相変わらず顔色が悪く、憔悴していた。働き詰めなのだろう。兄クアンの話によると国政にたずさわるようになってから過労で倒れることがたびたびあるらしい。
 まだ十六だというのに、もっとずっとおとなびて見えるのは陰りを帯びた眼のせいだろう。
 黒い瞳。
 冷たくて、哀しげで……傷ついているようにも見えた。
 エミオンは部屋の隅を見るともなく見つめながら思慮をめぐらせ、自問した。
 どうして?
 私以外を選べなかったと言っていたが、その理由は?
 すまない、なんて謝るくらいならなぜこれほど強引な婚姻を結んだのだろう。
 考えに没頭していると不意に声をかけられた。

「どう決まっているのだ?」
「だから、嫌いに決まって――」

 ハッとした。
 弾かれたように振り返る。
 そこにはゼクスが立っていて、その背後では侍女たち数名が手際よく動きまわり、いつのまにか食卓の支度が整えられていた。

「聞くまでもなかったな」

 ゼクスはつまらなそうに言って、エミオンに手を伸ばした。

「食事だ。来い」
「え? えっ」

 ぐい、と手首を掴まれ、食卓の席につかされる。なぜか向かいにゼクスが座り、チャチャは無言で給仕をはじめた。

「あの……」
「今夜から食事は共にとる」

 眼を丸くする。
 ゼクスはうんともすんとも言わないエミオンをジロリと睨んできた。

「迷惑か」

 あわててかぶりを振る。

「別に、そんなことはありませんけど……」
「けど、なんだ」

 肉を切るナイフを止め、ゼクスはエミオンの言葉をじっと待つ。
 そうあらためて訊かれると、きちんとした返事を用意していない身では答えに詰まるというものだ。
 エミオンは不機嫌になりながら、ぐいと食前酒を呷った。

「食事の時間は守ってください」
「わかった」

 そして黙々と食事を済ませると、ゼクスは自分の部屋に帰って行った。
 新婚の妻をおいて、なにもせずに。

「変なひと」

 エミオンは遠ざかる黒い背を見えなくなるまで見送って、なんとなく、ほんのちょっとだけ高揚した気分で部屋に戻った。

<< 次の話  
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【2012/12/02 21:59】 | 受難の恋
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